Blackmagic Micro Cinema Camera(以下BMMCC)にはモニターは付いていません。その為外部モニターが必要なのでブラシレスジンバル(以下BG)のハンドルに取り付ける必要があります。それが MoVI のような吊り下げタイプでもソフトクリームタイプでも同じ事です。

しかしながら、BGを上の方に持ち上げたり、地面すれすれに下げたりすると、モニターの画面の向きが変わって確認しづらくなってしまいます。これは本体にモニターが付いている一眼タイプのカメラでも同じ事が言えます。まあ広角レンズで撮影していれば、なんとなく被写体が収まっているから良いのかもしれませんが、標準以上のレンズの場合はモニターでしっかり確認しなければ目的の位置に被写体が収まりませんね。
下の写真が今までのモニターの設置方法。

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この様な状況の中、神の啓示か判りませんが突然「GOPro用のチェストマウントハーネス」を利用して、GOProの替わりにここにモニター付けて見たら?と言う囁きが聞こえて来たので早速試して見ました (^^) 。ネットでチェストマウントハーネスキットを購入しましたが、届いた製品を確認したところ、ハーネスのベルトがゴム製でした。とりあえずこの製品のまま BlackMagicDesign 社のモニターである Video Assist (5inch) を取り付けて装着してみましたが、Video Assist が重いのとベルトがゴム製なので、かなりモニターが揺れることが判りました。胸当てのプラスティックの部分の面積が狭いので解決方法の一つとして、裏に少し大きめの黒いプラスティックの平板を貼り付けて揺れにくくしてみました。揺れに関してはこれで大夫収まりましたが、最終的にはゴムのベルトを布製に交換してみる予定です。 
以下完成写真です。

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 これを制作したのが正月休みに入ってからで、材料も暮れ近かったのですが、Amazonのプライム商品を選んでポチッたのですぐ手に入りました。という訳でタイミング良く実践で使う機会がありました。今年のスタビ新年会前のプチオフで試してみましたが、これ思った以上に使えますよ(^^)。カメラの位置が何処にあろうと、胸元のモニターでハッキリ確認出来ます。更にモニターの位置が何時でも同じ距離にあるので、老眼の私にはうってつけです(笑)。また、撮影中に絶えず下を向いたままになりますが、私は以前 Steadicam Pilot を使っていた経験があるので、特に違和感はありませんでした。Pilotはスレッドの下部にモニターが取り付けてあり、この場合も撮影時は絶えずこのモニターを見る事になります。
下の写真はカスタマイズしたハーネスにVideo Assistを取り付けた状態です。

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後はこの撮影スタイルがどのくらい目立つのかと言う問題ですが、まあBGで撮影していること自体変態行為らしいので、胸元にモニター付けて歩いても変態の範疇に収まっているという事で何も問題ありません(笑)
でも私のこの姿を撮影して頂いた方のビデオ(下の方にリンクを貼ってあります)を見るとこのシステムの存在感が意外と無いんです。黒い服を着ていれば、ハーネスもモニターも黒いのでカモフラージュされるからなのでしょうね。

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上がモニターを装着したハーネスを身につけたところ(先に撮影した写真でお腹の出っ張りが醜かったので凹まして取り直した。下の写真は力を抜いた状態のお腹です。) 。下の写真はBGをオペレートする時の写真です。

そう言えばもう一つ大事な問題が残っていました。BMMCCとVideo Assist にはスピーカーが内蔵されていないので、再生しても映像のみの確認しか出来ません。ヘッドホンを使うのも良いのですが、荷物が増えるので余り実用的では無いです。今回このチェストマウントハーネスにモニターを取り付けるカスタマイズをしている最中、ガイプロモーションさんのFBで以前紹介されていた「E-More 高音質ミニポータブルスピーカー」なるものを思い出しました。Amazonでポチったのは正月のプチオフの翌日でしたので、現場での撮影では使っていません。
これを VideoAssist のヘッドホンジャックに差し込んでVideo Assist に内部録画した映像を再生してみましたが、小型ながらかなりの音量で Video Assist のヘッドホン出力のレベルを「2」にして丁度いい音量になります(笑)。バッテリーもこの小さなスピーカー内蔵なので他の機器に影響がありません。唯一欠点かなと思えるのはスピーカーのコーンがカバーされていないので、何かにぶつけると凹んだり破れたりしないか心配な事です。

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BMMCCをBGに乗せて撮影する為に今まで自作リモートコントローラーを作ったりしていましたが、今回のモニター問題もほぼ解決出来たのでそろそろ撮影の方に軸を移すことが出来そうです。何しろ面倒臭がり屋なので、ストレス無く撮影するにはどうするかが優先になって今まで機材の事ばかりアップして来ましたが、そろそろ撮影や編集に関する記事をアップしていきたいと思う今日この頃です。

(ちなみに余談ですが私個人はこのシステムに凄く興奮しているのですが、プチオフに参加したメンバーはそれほど興味を見せなかった事は内緒です。)

以下材料に関する情報を列記しておきます。

1.Amazonで「チェストマウントハーネス」で検索すると 1,500円前後で購入出来ます。

2.モニターが揺れない為に、出来るだけハーネスから離さないように取り付け無ければなりません。
そこで選んだマウントがこのタイプです。品切れ状況の場合はAmazonの他のショップを検索すれば見つかると思います。)

3.モニターをマウントに取り付けるのに使ったのがこのタイプです。
http://amzn.asia/dr1XK3k(私が購入した物の同等品)

4.胸当ての裏当てに使ったスチレンボードは以前ホームセンターで購入した物があったのでそれを利用しました。色は黒で厚さは2ミリ位。裏当ての板は面積が大きくなるので、アクリル板のような硬いものよりある程度曲がる素材の方が良いですよ。

5.ビス、ナット、ワッシャーも過去DIYで色々購入した残り物を使いました。ビスに関しては頭が胸に当たるので、低頭ビスを使用しました。

また、ポータブルスピーカーは以下のリンク先で購入しました。

ちなみに私の勇姿(?)はこのYouTubeで確認出来ます (^^)